Podman Desktop がリリースされたので Windows にインストールしました。 インストールしただけです。
Podman Desktop とは
Publickey さんの記事にすべて書かれてます。
![](https://blog.nnstt1.dev/podmandesktop_r01_7122357422903338954_hu9f14305f579dc8889ec0a8755ce714b6_0_400x400_fit_box_3.png)
インストール
Podman Desktop 公式ページ に MacOS, Windows, Linux の各環境向けインストールマニュアルがあります。 今回は Windows 向けマニュアルを参照しました。
![](podman-desktop-page1.png)
前提条件に「Hyper-V が有効化されていること」と「WSL2 がインストールされていること」とありますが、今回は両方ともインストール済みだったので省略します。 マニュアルによると Podman Desktop からそれぞれインストールできるようです。
Podman Desktop ダウンロードページ から .exe ファイルをダウンロードします。
バージョンは v0.9.1
でした。
![](podman-desktop-page2.png)
ダウンロードした .exe を起動すると、匿名で情報収集してよいかと聞かれます。 任意ですがこころよく OK します。
![](podman-desktop1.png)
Podman Desktop のダッシュボードが表示されますが、Podman が見つからないと表示されました。 この Windows には Podman 自体もインストールしていませんでした。
![](podman-desktop2.png)
[Install] ボタンを押すと Podman をインストールするか聞かれます。
今回はバージョン v4.3.0
でした。
![](podman-desktop3.png)
GitHub のリポジトリを見ると v4.3.0
最新ではありませんでしたが、27 日前リリース (2022/11/15 時点) だったので比較的新しいものがインストールされるようです。
マイナーバージョンで判断してるとかですかね?
![](podman-version.png)
さきほどのダイアログで [Yes] を選択すると Podman のインストールウィザードに移ります。
このとき、WSL2 がインストールされていない場合に一緒にインストールするか選択できます。 今回は [Install WSL if not present] にチェックしてますがインストール済みなので特に処理は動きませんでした。
![](podman-install1.png)
Podman v4.3.0 がインストールされていって……。
![](podman-install2.png)
完了しました。
![](podman-install3.png)
これで使えるようになったと思いきや、Podman の初期化が必要なようです(Podman をちゃんと使っていないので流れを把握できてない)。
![](podman-desktop4.png)
[Initialize Podman] トグルを有効化すると初期化が始まりました。
![](podman-desktop5.png)
初期化が終わると「Podman v4.3.0 is stopped」と表示されていました。
![](podman-desktop6.png)
ここで [Run Podman] トグルを有効化して……。
![](podman-desktop7.png)
しばらくすると「Podman is running」になりました。 これで Podman Desktop を使える状態になったようです。
![](podman-desktop8.png)
機能紹介
Podman Desktop の各画面にどのような機能があるか見てみます。
Containers
Podman で実行されているコンテナが表示されるとこですが、なにも動いていないので当然なにも表示されていません。
hello, world 用のコマンドが載っていますが、Podman Desktop 上にコンソールぽいものはないので PowerShell から試してみます。
![](podman-desktop-containers1.png)
恐る恐る podman version
を試してみると……。
実行できました!
Windows で初めて Podman 実行したので、少し感動。
![](podman-powershell.png)
Podman Desktop に表示されていた hello, world 用コマンド実行したら無事にダグトリオ可愛いマスコットの AA が表示されました。
![](podman-helloworld.png)
[Containers] 画面にも hello, world 用のコンテナが表示されました。
![](podman-desktop-containers2.png)
また、右上の [Create Container] で Containerfile/Dockerfile からコンテナ作成できたり、ダウンロード済みのイメージからコンテナ作成できるようです。
![](podman-desktop-create-container.png)
他にも [Play Kubernetes YAML] ボタンがありますが、そちらを押すと Kubernetes のマニフェストファイルを選択して実行(?)できるようです。
![](podman-desktop-play-kubernetes-yaml.png)
Images
ローカルにダウンロードされているコンテナイメージの一覧です。
空っぽの状態。
![](podman-desktop-images1.png)
hello, world 実行後。
![](podman-desktop-images2.png)
[Pull Image] で各種レジストリにログインしつつイメージをプルしたり。
![](podman-desktop-pull-image.png)
[Build Image] で Containerfile からイメージビルドしたりできるみたいです。
![](podman-desktop-build-image.png)
Pods
Podman の特徴である Pod の管理画面です。
初期状態。
![](podman-desktop-pods1.png)
サンプルで表示されているコマンド podman pod create --label myFirstPod
を PowerShell で実行してみます。
![](podman-desktop-create-pod.png)
空っぽの Pod が作成されました。
Pod にカーソルを合わせると [ACTIONS] にアイコンが表示されます。 左から
- Generate Kube
- Deploy to Kubernetes
- Start Pod
- Restart Pod
- Delete Pod
となっています。 Podman Desktop からマニフェストを出力したり、Kubernetes にそのままデプロイできるようですね。 すごい!(試してない)
そして、よく見ると [Containers] と [Images] がそれぞれ 1
になっています。
![](podman-desktop-pods2.png)
[Containers] には Pod とその中にあるコンテナが表示されていました。 Kubernetes でもおなじみ(?)の pause コンテナのようです。
![](podman-desktop-create-pod-containers.png)
[Images] を見ると、その pause コンテナのイメージを確認できます。
これで気づいたんですが、この puase コンテナ、podman-pause
っていうコンテナイメージ使ってるんですね……。
![](podman-desktop-create-pod-images.png)
Volumes
[Volumes] は Podman のボリュームを表示する画面のようですが、現時点ではこの画面からボリュームの作成はできないようです。
![](podman-desktop-volumes1.png)
PowerShell で podman volume create hostvolume
を実行してみると、ボリュームが表示されました。
[ACTIONS] にはボリューム削除ボタンしかありませんでした。
![](podman-desktop-volumes2.png)
Settings
最後は設定画面。 設定見ていくと細かくなってしまうため今回はスルー。
![](podman-desktop-settings.png)
機能紹介は以上です。
あとがき
1 年前に RFE (Request for Feature Enhancement) の Issue が作られていて、気になっていた Podman Desktop がついにリリースされました。
「気になって」とは言いつつも、結局 Podman 自体をガッツリ触ることなく 1 年を過ごしてしまったので、Podman Desktop のリリースをキッカケに Podman を常用してみようかな。