ふと思い立って、2024 年の 1 年間にどれくらい四国の Azure 導入事例などが出ているか調べてみた。
調べたと言っても Google で「2024/01/01-2024/12/31」の期間で検索しただけなので漏れがあるかもしれない。 事例の詳しい内容はリンク先の記事を見てもらいたい。
今治造船株式会社(愛媛県)
愛媛が誇る造船会社「今治造船(いまぞう)」の Azure 導入事例。 2024年3月14日に公開された。
オンプレミスの基幹系システムを Azure に移行、オーバースペック回避で TCO を大幅に削減し、バックアップ/バッチ処理時間の短縮も実現 | Microsoft Customer Stories
事例記事によると、VMware で構築されたオンプレの基盤を Azure にリフトして IaaS を使っているらしい。 ぜひ苦労話をコミュニティでお話ししてもらいたいものだ。
なお、今治造船には「いまぞう君」というゆるキャラが存在する。
株式会社 石垣(香川県)
「株式会社 石垣」は香川県坂出市に工場や開発センターを持つ水インフラ関連の企業(本社は東京)。 2024年5月17日に Azure Machine Learning の導入事例が公開された。
環境機器の IoT データ プラットフォーム「miyoru」、Azure ML による予測モデルの実装で新たなフェーズへ | Microsoft Customer Stories
パートナーは株式会社ナレッジコミュニケーションズ。 同社会社情報によると、いくつかの「Specialization」や「Microsoft Mixed Reality パートナー プログラム認定パートナー」を取得されており、かつ「Microsoft Japan Partner of the Year 2023 (AI Partner Award)」を受賞されているらしい。
HITO病院(愛媛県)
HITO 病院は愛媛県四国中央市(しこちゅう)にある病院。 「HITO 病院における生成 AI 活用事例と、ヘルスケア分野におけるマイクロソフトの最新の取り組み」と題して2024年7月24日に公開された。
HITO 病院における生成 AI 活用事例と、ヘルスケア分野におけるマイクロソフトの最新の取り組み - News Center Japan
Microsoft Fabric と Copilot を活用しているらしい。
病院名でもある「HITO」は Humanity、Interaction、Trust、Openness の頭文字から来ているとのこと。
宇和島市(愛媛県)
我らが誇る(訳:私の出身地である)愛媛県宇和島市の事例。
愛媛県宇和島市へ 「公開羅針盤V4グループウェア AIチャットサービス」を提供開始
こちらは Azure を直接導入した事例ではなく、Azure OpenAI Service を利用するグループウェアを採用した、という事例となる。 総合行政ネットワーク(LGWAN)からグループウェアの AI bot とチャットができることが売りのようだ。
グループウェアを提供している株式会社両備システムズは岡山県の独立系 SIer。
阿波銀行(徳島県)
徳島県の阿波銀行は Azure OpenAI Service を基盤としたシミュレーションアプリ「あわぎん RPG」を使い始めたらしい。
生成AIを活用したお客さま対応シミュレーションアプリ「あわぎんRPG」の活用開始について | 阿波銀行
このアプリは行員の営業力強化や顧客対応スキルの向上を目的としているとのこと。 なのでユーザが直接利用することはない。
この記事は阿波銀行から直接公開されているもので、Microsoft などの事例ではないためアーキテクチャなどは分からない。 ぜひ構成をコミュニティでお話ししてもらいたいものだ(銀行は難しそうなのは置いといて)。
以上。
2024 年に公開された四国の Azure 導入事例は多いとは言えないが、今後増えていくようコミュニティ側から応援していきたい。