先月の投稿で自宅ラボの機器選定をしました。結論を言うと、DeskMini A300 を買いました。

仮想化基盤のハードウェア選定
仮想化基盤のハードウェア選定
つよつよエンジニアには「自宅ラボ」という検証環境をお持ちの方が多いようです。 「自宅ラボある⇒つよつよエンジニアになる」ではないですが、自宅ラボあれば勉強する機会が増えるのではということで、自宅ラボ構築を目指します。 「逸般の誤家庭」と呼ばれる常軌を逸した環境(褒め言葉)を構築されている方もいらっしゃるようですが、お財布のほうも常軌を逸してしまいそうなのでコスパ重視で自宅ラボを構築を検討します。 今回は、仮想化基盤用マシンのハードウェア選定をしていきます。ネットワークについては別途検討予定。 目的(なぜ仮想化基盤用のマシンを用意するのか) 自宅でも快適にKubernetesクラスタを検証するためです。 現在は自宅PC(Win10)にVMware Workstation Playerを入れ、その上にESXiを入れてしてネスト仮想化基盤を構築しています。 しかし、PCのスペックがそこまで高くうえにネスト構成にしたためESXiのVMは激重になってしまいました。 当初はOpenShift4を動かしてみるつもりでしたが、インストール作業が終わりませんでした。OpenShiftは要求スペックが高いですね…。 Chapter 1. Installing on bare metal OpenShift Container Platform 4.3 | Red Hat Customer Portal Access Red Hat’s knowledge, guidance, and support through your subscription. 代わりにkubeadmでK8sクラスタ(master3台, worker3台)を組んでみたのですが、クラスタできたもののPrometheus-Operatorを入れてみたら無事に死亡しました。 そのようなこともあり、快適にK8sクラスタを動かすことができる自宅ラボを構築することが目的となっています。 機器選定 マザーボードと電源が一体となった「ベアボーン」 or パーツをそれぞれ自分で選ぶ「自作PC」の2通りから考えます。 (ベアボーンも自作PCに含まれると思いますが、適切な表現が不明なので分けて記載します。) 本当はラックサーバが欲しかったのですが、自宅の要件(電力だったり騒音だったり)に合いそうにないため除外しています。また、タワーサーバは中古市場であれば比較的安価なものが出回っているようですが、十分に調べきれていないためこちらも除外しています。 ストレージ ストレージは各候補ともに共通の製品を選択予定です。 パーツ 型番 特徴 価格.comの最安値 ストレージ WD Blue SN550 NVMe WDS500G2B0C m.2 NVMe 8,448 ASRock Deskmini A300 パーツ 型番 特徴 価格.comの最安値 ベアボーン Deskmini A300 NIC(Realtek) 18,673 CPU Ryzen 5 3400G 4コア8スレッド 20,680 メモリ crucial CT8G4SFS8266 [SODIMM DDR4 PC4-21300 8GB] スロット全部使用 15,960(3,990x4) 合計 55,315 ASRock Deskmini 310 パーツ 型番 特徴 価格.

DeskMini A300を選んだ理由

機器選定で3パターン検討していて、なぜメリットを感じなかったDeskMini A300を選んだのか、なぜ選んでいた自作PCにしなかったのか。それは「Micro ATX用ケースが思いの外でかい!」ということが大きいです。

現在利用しているデスクトップPCは「Antec SOLO」というケースです。このケース、静音性が高く購入当時も評判は良かったのですが、ATXマザボ対応ケースのためそこそこ大きいです、そしてそこそこ重いです。ケース単体で 約9kg あります。電源やらHDDやらを含めると 10kg は余裕で超えると思います。(実際に量ったことはないです)

そして、前回検討していたケース「Thermaltake Versa H17」がMicro ATX対応(ATX非対応)でありながら、Antec SOLOと対して大きさが変わらないのです。デスクトップPCはまだ現役で動いてもらうため、同じサイズのケースを2つ置くことになりますが、我が家の環境から省スペース化は優先度高めです(優先度高いなら検討時に考慮すべきでは?)。 その結果、省スペースで済むDeskMini(Intel or AMD)に絞られました。

そしてAMDのほう(A300)を選んだ理由は、単にRyzenを使ってみたかったからです。結局そこかよ!って感じですがせっかく自分で選ぶので自分の気持ちに素直にいきました。それでトラブっても自己責任ですし。

購入パーツ

[f🆔nnstt1:20200517234639j:plain]

パーツ 型番 購入価格
ベアボーン Deskmini A300 18,678
CPU Ryzen 5 3400G 20,680
メモリ crucial CT16G4SFD8266[SODIMM DDR4 PC4-21300 16GB] x2 15,500
ストレージ WD Blue SN550 NVMeWDS500G2B0C 8,769
CPUクーラー Noctua NH-L9a-AM4 ロープロファイルAMD Ryzen用 37mm 6,135
合計 69,762

構築

CPU乗っけて、CPUクーラーつけて、メモリ差し込んで、SSDをネジで止める。構築(パーツ組立)は30分程度で終わりました。 サイズ感は圧倒的に小さいですね、Antec SOLOと並べると感動するほどでした。

[f🆔nnstt1:20200517235236j:plain]

だけどACアダプタが本体の半分くらいの大きさです。そして噂通り、コイル鳴きがひどいです。

[f🆔nnstt1:20200517235301j:plain]

さいごに

少し予算オーバー気味ですが、良い選択をしたと思います。次はこのマシンにESXiを入れて仮想化基盤を構築していきます。

余談ですが、DeskMini と Antec SOLO を並べた写真をTwitterに投稿したところ、SOLOに反応してくれる方が結構いてビックリしましたw