つよつよエンジニアには「自宅ラボ」という検証環境をお持ちの方が多いようです。

「自宅ラボある⇒つよつよエンジニアになる」ではないですが、自宅ラボあれば勉強する機会が増えるのではということで、自宅ラボ構築を目指します。

「逸般の誤家庭」と呼ばれる常軌を逸した環境(褒め言葉)を構築されている方もいらっしゃるようですが、お財布のほうも常軌を逸してしまいそうなのでコスパ重視で自宅ラボを構築を検討します。

今回は、仮想化基盤用マシンのハードウェア選定をしていきます。ネットワークについては別途検討予定。

目的(なぜ仮想化基盤用のマシンを用意するのか)

自宅でも快適にKubernetesクラスタを検証するためです。

現在は自宅PC(Win10)にVMware Workstation Playerを入れ、その上にESXiを入れてしてネスト仮想化基盤を構築しています。

しかし、PCのスペックがそこまで高くうえにネスト構成にしたためESXiのVMは激重になってしまいました。

当初はOpenShift4を動かしてみるつもりでしたが、インストール作業が終わりませんでした。OpenShiftは要求スペックが高いですね…。

Chapter 1. Installing on bare metal | Red Hat Product Documentation

Chapter 1. Installing on bare metal | Red Hat Documentation


代わりにkubeadmでK8sクラスタ(master3台, worker3台)を組んでみたのですが、クラスタできたもののPrometheus-Operatorを入れてみたら無事に死亡しました。

そのようなこともあり、快適にK8sクラスタを動かすことができる自宅ラボを構築することが目的となっています。

機器選定

マザーボードと電源が一体となった「ベアボーン」 or パーツをそれぞれ自分で選ぶ「自作PC」の2通りから考えます。 (ベアボーンも自作PCに含まれると思いますが、適切な表現が不明なので分けて記載します。)

本当はラックサーバが欲しかったのですが、自宅の要件(電力だったり騒音だったり)に合いそうにないため除外しています。また、タワーサーバは中古市場であれば比較的安価なものが出回っているようですが、十分に調べきれていないためこちらも除外しています。

ストレージ

ストレージは各候補ともに共通の製品を選択予定です。

パーツ 型番 特徴 価格.comの最安値
ストレージ WD Blue SN550 NVMe WDS500G2B0C m.2 NVMe 8,448

ASRock Deskmini A300

パーツ 型番 特徴 価格.comの最安値
ベアボーン Deskmini A300 NIC(Realtek) 18,673
CPU Ryzen 5 3400G 4コア8スレッド 20,680
メモリ crucial CT8G4SFS8266 [SODIMM DDR4 PC4-21300 8GB] スロット全部使用 15,960(3,990x4)
合計 55,315

ASRock Deskmini 310

パーツ 型番 特徴 価格.comの最安値
ベアボーン Deskmini 310 NIC(Intel) 17,223
CPU Core i5 9400 6コア6スレッド 21,560
メモリ crucial CT8G4SFS8266 [SODIMM DDR4 PC4-21300 8GB] スロット全部使用 15,960(3,990x4)
合計 54,743

自作PC

パーツ 型番 特徴 価格.comの最安値
ケース Thermaltake Versa H17 MicroATX/Mini-ITX, 3.5inch: 2個, 2.5inch: 2個 2,979
マザボ ASRock B450M Steel Legend NIC(Realtek) 9,800
電源 ANTEC NeoECO Gold NE550G 550W、プラグイン 8,980
CPU Ryzen 5 2600 6コア12スレッド 14,278
グラボ 玄人志向 GF-GT710-E1GB/HS 安い 3,027
メモリ crucial CT2K16G4DFD832A [DDR4 PC4-25600 16GB 2枚組] 1セット追加で64GBまで拡張可能 15,870
合計 54,934

比較

Pros Cons
A300 CPUにグラフィック必須
310 NICがIntel グラボ乗らないのでCPUにグラフィック必須
自作PC 6コア12スレッド, 拡張性○ ケースでかい(Deskminiと比べて)

おわりに

上記の3パターンの構成で検討していますが、費用についてはほぼ差はない状態です。

DeskMini同士を比べたところ、細かな仕様の違いはあれどA300は自分にとって大きなメリットは無さそうという結論になりました。省スペースでRyzen載せたいという要件の際には活躍できるかもしれませんね。

ESXiを入れる際、NICがIntel以外だとカスタムイメージを作成する必要があるようですが、現在使用しているPCのNICもRealtekでカスタムイメージからなんとかインストールできているので、自宅ラボのNICもIntelに拘らなくていいかなと思っています。

また、最近はAMDのほうが勢いがあるので、これを機に初AMDしてみたいという気持ちもあります。

以上から、現時点では自作PCで自宅ラボを構築する案が有力です。パーツの相性問題などはまだ調べてないのでパーツを入れ替えることで費用が大幅に上がってしまう場合は別の案を採用するかもしれません。

Athlon 200GEやPentium Goldでなにか組みたいなぁという気持ちも湧いてきたので、DeskMiniもいずれは。(組むとは言ってない)

追伸、この記事を書くにあたって価格.comでパーツ眺めて気づいたのですが、今週値上がりしてる商品多いですね…。完全に時期が悪い。